院長のブログ

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眼科専門医がみる眼底検査の意義と読影の重要性

2024年10月24日に行われたキヤノンメドテックサプライ株式会社、株式会社MNESとの共催webinarでのタイトルです。

健康診断や人間ドックでは、眼底写真撮影をおこなって医師が眼底疾患の有無を読影しています。主には緑内障加齢黄斑変性糖尿病網膜症や高血圧性変化など加齢や生活習慣病にともなって生じる眼底疾患をスクリーニングすることになります。各種疾患による症状が既にある方は最寄りの眼科を受診するでしょうから、健康診断や人間ドックでの眼底チェックを希望される方々は、眼底疾患が存在しないか「未病」の状態の方が大半だと思います。
「未病」と言う言葉をご存知でしょうか。全国健康保険協会のHPでは「未病とは、発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態」と説明されており、病気になる少し前の状態を指す言葉です。眼底疾患では、緑内障初期や前視野緑内障、加齢黄斑変性に至る前のドルーゼン、網膜静脈閉塞症を生じる前の動脈硬化性変化(動静脈交差現象)などがそれに当たると思います。
近年になってAIなどを用いた眼底写真の評価手法も研究されており、私自身も北海道大学在籍時にAIを用いた眼底写真解析に関わっておりました。しかし、そういった研究成果が薬機法の承認を受けて実用化されるまでは相応の時間がかかると考えられ、それまでは従来通りの医師による眼底読影が継続されます。また、その「未病」状態にある眼底変化の軽重を正確に評価できるAIが開発されるには、やはり相応の時間がかかるでしょう。本講演では、眼底読影において読影医師がそれらの「未病」状態にある眼底変化を評価する重要性について述べさせて頂きました。大変多くのご施設様にご聴講頂いたと伺っております。どうも有難うございました。


登録日:2024年12月11日

眼科専門医がみる眼底検査の意義と読影の重要性