医療法人社団 地域医療開発研究会

理事長ご挨拶

医療法人社団 地域医療開発研究会
理事長ご挨拶

 私たちが住む北海道は、日本の国土の約2割を占める広大な土地、そして国内外問わず多くの人々に愛される土地です。その肥沃な大地、そして日本で唯一オホーツク海、日本海、太平洋の3つの海に面したその恵まれた環境を生かして、農業や酪農業、漁業などの第一次産業を担うことで“日本の食”を支えている、いわば我が国の大切な屋台骨の1つです。

 でも、その医療事情に目を向けてみると問題が山積しています。山間部や沿岸部にお住まいの方々は、調子が悪くなったら遠い所にある医療機関を探して受診しなければなりません。ご高齢の方にとってはそれだけで一苦労ですし、あるいは受診自体が困難で診療が滞ってしまう場合も多々あるでしょう。一方、道内の各医療機関は限られた人的資源で広大な地域をカバーしなければなりません。そして、医療従事者もまた疲弊しています。

 地域医療開発研究会は2016年に設立された医療法人社団です。先代理事長 小林邦彦先生(北海道大学 名誉教授)が掲げた本社団の理念は、道内医療過疎地と札幌市に存在する医療機関との連携を構築し、医療従事者不足に悩む僻地の医療に貢献することでした。先代理事長のその尊いご遺志を継ぐことができればと思い、2023年4月1日に二代目理事長を拝命致しました。

 自分は眼科医ですので、まずは眼科に関する活動で私たち道民が抱える前述の問題に携わっていきたいと考えております。


1)オンライン診療を活用した道内医療過疎地への支援

地域医療開発研究会は、近隣に眼科施設のない各自治体診療所と札幌そうせいイーストクリニックをオンラインで結ぶことで、各地域における眼科診療をサポートしていきます。

提携先医療機関(2023年4月現在) 更別村国民健康保険診療所


2)対面診療が必要となる際の道内医療過疎地への支援

地域医療開発研究会は、北海道大学病院眼科の提携先医療機関として活動し、上記のオンラインサポートで高度な治療が必要と判明した患者を、そのお住まいの近くにある北海道大学病院眼科の関連病院における診療につなげます。

皆様のご支援ご指導を頂きながら、上記活動を進めて参ります。道内の医療格差是正に少しでも貢献できるよう努めて参りますので、お力添えの程どうぞ宜しくお願い致します。


医療法人社団地域医療開発研究会 理事長

野田 航介